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お嬢さん乾杯!

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「山田洋次監督の選んだ日本の名作100本」

気になる予告があったので録画予約をしておいた。

木下恵介監督
昭和24年作品
「お嬢さん乾杯!」

学生のころ、テレビ東京(当時は東京12ちゃんねる・・・かな)で毎週土曜午後9:00、なつかしの日本映画劇場・・かなんとかいう番組でやった作品。(30年くらい前)
寮に住んでいたから2~3人で何気なく観て、以外にも全員ハッピーな気分になった思い出があったので。→録画しました。

あらすじ:今や落ちぶれ屋敷も抵当に入った華族の出、原節子に、クルマ輸入業をする金持ちの田舎物・佐野周二に縁談がもちあがる。借金を肩代わりする条件で。
どっちも気が乗らないハナシだったが、佐野周二は原節子に一目惚れする・・・・・・・・・

30年ブリに観た感想。
戦後まもなくなのに、これほど上質なラブコメディが日本で作られたなんて。
やはり、木下恵介監督は天才ダ。(←と放映後の山本晋也さんも言ってました)

ではナニがイイかって。
・原節子さんがやっぱりイイ。
ひとつひとつの仕草。表情を追っかけアップになった表情なんか、もうたまんない。
・佐野周二(関口宏のお父さん)のたどたどしい演技もイイ。
・すべてのセリフが気持ちよく笑わせてくれる。→それが続くから、もうずっと笑顔でこの映画を観ることができます。

佐野周二との結婚がきまってから、原節子のおばあちゃんのセリフ
おばあちゃん「あなたとの縁談が決まってからあの子は・・・・ピアノでもの悲しい曲しか弾かないのですよ。ワタシももうつらくて・・・」
原節子のお母さん「おばあちゃん、そんなことありませんよ。あの曲はセレナーデですよ」
おばあちゃん「そーだったねぇ。嘆きのセレナーデだったねぇ」

イチバンすきなセリフは・・
もう最後。佐野周二は身分の違いすぎる原節子の婚約をあきらめ破談にしてもらい、田舎に帰ろうと駅にむかう。
別れの決意の手紙を見た原節子は、カレ行きつけのバーにいってみるが・・・
バーのマダムに諭される。
マダム「あんたみたいなお嬢さんに「愛してます」なんて言われたって気持が伝わらないんだヨ! 女はねぇ「惚れてる」って言ってごらん!」

原節子は黙って駅に向かった佐野を追いかけるためドアを閉める。→(ちょっとたって)またドアを開け・・・蚊のなく声で「惚れています」→またすぐ閉める。

ツタヤにいっても木下恵介監督作品はそれほど多くない。←残念!

こーやって書いてる時も、
となりには原節子とは似ても似つかぬカミサンが、ヤフオクで大好きなブライスを物色している我が家。

この現実・・・・・ワルクはない。・・と思ってる。・・ということで今日は締めよう。