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乗っておいてよかった!

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ついにシトロエンからあの「ハイドラクティブ(俗称・ハイドロ)サスペンション」が姿を消すそうだ。

日本でも、最終の100台はすでに完売とのこと。

1955年にデビューのこの革新的なサスペンション。
車体を常に水平に保つため、車体と足回りをオイルで支えるという、なんとも斬新ななシステム。
故に当初は「オイル漏れ」との闘いだったそうな。

所ジョージさんにして「クルマには2種類がある。シトロエンとそれ以外だ」と言わしめたこの足回りも、いよいよ本国フランスでも消滅するとのことだ。

寂しい、そして乗っておいてヨカッタ。
以前、この足回りを持つエグザンティアを7年間所有する幸福を得た。

その特徴は
・液体で支えているもんだから、その乗り心地はまさに「船」
・停まっていてもフッと上がったり下がったり、まさに生きているクルマ
・他人のものを見るとやたらグラグラ揺れている。何故なら水平に保つため。逆に室内は微動だにしない。(←ちょいイイすぎ)
・ある程度のスピードから信号で停車すると、これもまたフッと前部が下がる。(前につんのめらないようフンばっているから)
・ああみえても高速カーブはスポーツカー
・水平に保とうとするから、登り坂でバックを試みると空しか見えないことも・・・

描き切れない愛おしい特徴の中でも一番好きな瞬間が、高速での車線変更←これはまさにワープ!

長くはなったが、こうして終焉を迎えてみるとつくづく「乗っておいてヨカッタ!」

追記:ハイドロでなくても、通常バネのシトロエンであっても、走り出して10mでそのトリップ感がわかります。(←どーゆうわけだか)